昨日は小さいハリネズミについて書いておりましたが、本日は体長3.5~4メートルのカバについてです。高低差が激しいぞ!
2022年12月のデータで、日本の動物園で飼育されているカバの頭数は50頭ほどでした。今はもう少し増えてるといいのですが、カバにとって旭山動物園のように環境エンリッチメントの整った動物園も少ないのでどんなもんでしょうね…
ちなみに、上野動物園にいるのはカバではなく、世界3大珍獣のコビトカバです。

よく「カバは血の汗をかくっていうけど実は汗が赤いんだよ~」なんてドヤる人がいますが(いないか)カバは汗腺をもっていません。
赤く見えるのはピンク色のアルカリ性粘液で、乾燥すると皮膚表面を保護し、赤い色素により紫外線を通しにくいそう。
なおかつこの粘液には最近の増殖を防ぐ働きもあり、けがをして泥の中に入っても化膿するのを防ぐことができるってすごくない?
私が動物を見たり調べたりするのが好きなのはまさにここ!みんなどうやってそこにたどり着いたの?
「俺らさ、皮膚柔らかいからすぐ傷になるじゃん?で、泥浴びしないといらいらするけどバイキン入っちゃうんだよね~なんかいい方法ない?」
「あ、それな! 俺この前いいの出たぜ!これこれヒポスドール酸!お前も使う?」
進化ってすごい!「はたらく細胞・カババージョン」が見たい!

こんな貴重な動物がなんと絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)。
天敵はライオンですが、それは昔からのサークル・オブ・ライフ。そうなるとやっぱり気候変動や人間の乱獲なんでしょうかね。
実際、象牙の取引が禁止されてからは同素材ということでカバの牙を取るための密猟が横行しているらしい。
印鑑だよね・・・、高校以来の友人にハンコ屋がいるから、河野太郎さんの印鑑廃止には
賛成じゃなかったけど、もういい!いらない!みんななぜに象牙やカバ牙印鑑がほしいの?
それで押したら儲かるの?お腹いっぱいになるの?
と、怒りのボルテージはあがるものの、捕鯨問題同様それぞれの立場や文化の違いもあり。
ただただ、そんな目的での殺生がなくなるといいなと思う。
老年の主張はさておき、
オガタミホ先生がウキウキと描いてくれたコビトカバのモデルは2024年7月にタイの動物園で生まれたムーデンちゃん。
名前の意味がタイ語の「豚肉団子」って、いいのかそのネーミング???

今日は 世界カバの日です。

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