最近の自虐ネタが「右肩下りの印刷業」なのだけど、そう言うと「実は私、アナログ派なんです!紙もペンも大好き!」と返ってくることがまぁまぁある。
おそらくエールをくださっているのだと思うけれど、ごめんなさい、印刷って紙とペンとは世界が違うのですよ・・・ということをやっとここ最近になって気が付いた。
「私たちは紙に印刷したもの」を売っている。
それはもう「紙」ではない。用紙であり、帳票であり、情報である。
売っているのは紙の上に乗った内容なのだ。
そこに紙の質感もインクの乗りも吟味される余地はない。
紙とペン好きのために!と筋違いの努力をしている場合ではないんじゃない?と気がついてしまった週末、ふらっと八重洲のStalogy Shopに立ち寄った。
前世よほど貧しくて書きたくても書くものがなかった人生だったとみえて、書き心地のよいノートはなんぼあってもいいですからね。。。とまたも2冊買い込んでしまう。
(ちなみに、八重洲ミッドタウン限定販売のコバルトブルーにブックバンドのプレゼント付きですよ、むふふ)
私がこうして今までノートに費やしてきた金額をきいたらみんなちょっと引くレベル。
紙好きはこうして限りなくお金を使う。
ならばみんながお金を使いたくなる「印刷された紙」はなんなんだろう?
果たしてそんなものあるんだろうか?
まぁとりあえず皆様、これからは印刷屋を力づけるためにはぜひ「私、アナログなんです。3枚複写の納品書なんか大好き!」と言ってあげてください。
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